ドッグスクール小野(犬の訓練所)  メール質問箱
愛犬Q&Aコーナー(No.012)

ドッグスクール小野ホーム > メール質問箱 > 愛犬Q&A >  子犬が噛んで困っています(性格テスト付)

質問;(PONAさん)

我が家の”ひま”はママがビション、パパがMixで3/5生まれの女の子です。

4/9に我が家にやって来たのですが、すごい攻撃的なんです。犬を飼うのは初めてでは無いので、子犬のいたずら噛みは分かっていますが、叱ってもますます向かってきます。どの様にしつけたら良いのでしょうか?
口を押さえて”イケナイ”と叱る・仰向けにして首を噛んでみる・新聞などで叩いてみる・・・色々やりましたが、ますます向かってきます。よろしくお願いします。
質問;(コロのママさん)"00.5.8

生後40日のボーダーコリー(オス)を飼い始めて3日めです。

犬を飼うのは初めてで、本などを参考に手探りの状態です。それでもトイレは何とか出来るようになりつつあります。
困っているのはやたらと噛んでくることです。手や足それに服など本人は遊んでいるつもりでしょうが、興奮するとますます噛んできます。
本やインターネットのQ&Aコーナーを参考にしながら、噛んだら「痛い、ダメ」と言って両手で口を開かせないように掴んだりしますが、あまり効果が無いようです。このような方法で噛み癖は減るのでしょうか?
ペットショップでは「ボーダーは賢くて育て易いよ。」と言われていたのに困っています。
何か良いアドバイスをお願いします。
服従の姿勢アドバイス 

同じ様な内容の御質問が2件続けてありましたので、合わせてアドバイスさせていただきます。

(写真の説明)
簡単な性格テストの一つです。
「束縛された時の支配性」を見る為に行ないます。

子犬をやさしく仰向けにし、写真のように約30秒間押さえます。
性格の従順な犬は、しばらくバタバタしても次第におとなしくなり"なすがまま"にされるか手を舐めたりします。
逆に支配性の強い犬は、いつまでも暴れ最後には押さえつけている手を噛もうとします。
なお写真では片手で押さえていますが、あくまで小型犬なのでこれで出来るだけです。
大型犬の子犬になりますと片手では無理な場合が多くなります。その時は両手で犬の両脇をしっかりと押さえて動けない状態にします。
【注意】
この方法は犬の扱いに慣れていて技量のある方のみ行って下さい。
中途半端に行いますと、逆効果を生み出してしまい、更に性格を悪くするおそれもあります。

「子犬の性格」は次の三点が主要になります。 (支配性・従属性・独立性)

テスト1
少し広い場所に連れて行き、子犬を中央に置きます。そして少し離れてからしゃがみ、手を叩いたりして注意を引いてみます。
子犬が尻尾を立ててすぐに来て飛びついたり手を噛むようなら「支配性非常に強し」です。
もし犬が小便をもらしたり仰向けになるような臆病な態度をみせるのであれば「非常に従属性強し」です。

テスト2
犬の周りを歩き回ってみます。全然ついてくる気配の無い犬は「独立心強し」
ついて来て足に纏わりつき、噛むようなら「支配性強し」
ついて来るが尻尾を下げ何もしない犬は「従属性強し」

テスト3
上記写真のテストです。
犬がいつまでも暴れ続け、手を噛もうとするのは「束縛された時の支配性強し」です。
少しバタバタするが直ぐ静かになる・全然騒がない犬は「従順性が強い」

テスト4
子犬の背中や首など体をやさしく撫でる。もし噛むような犬は「支配性強し」
手を舐めたり仰向けになるようなら「従属性強し」

テスト5
子犬を持ち上げてください。
子犬が大騒ぎをして噛んだり唸ったりするようなら「支配性強し」
すぐ静かになるようなら「従属性強し」

上記テストは愛犬の性格判断の一つであり、問題があるようなら早めにお近くの訓練士にご相談下さい。

口を押さえて叱る方法
最近本や色々な情報で“マズルコントロール”が紹介されています。
確かに効果のある方法ではありますが、犬の性格によっては危険な行為にもなります。
(ドッグスクール小野においては、マズルコントロールは禁止としています。)


◆噛む犬を治すことは、とても難しい事柄です。
子犬の場合は、先ず首輪の練習と簡単な命令語をしっかりと教えることが先決でしょう。
室内で管理されている方が殆どと思いますので、首輪にリードを付け簡単な命令に従わせてください。
首輪によるコントロールでしたら、逆効果になることは無いと思います。
それと上記にも記載しましたが、お近くの訓練士に愛犬の性格判断を仰ぎ、正しい管理方法などをお聞きください。
「コロのママ」さんへ

ボーダーコリーは大変賢い犬種であることは確かですが、それと同時に個体差も大きいと認識して下さい。
つまり、その犬の素晴らしさを引き出すのは(あなた)です。
アメリカの数百人の犬専門家による「服従・作業知能における犬の順位」ナンバー1は(ボーダーコリー)であることを付け加えます。